アキレス腱とは足首の後ろにある太いすじをいい、この腱の痛みをアキレス腱炎と呼びます。また、腱には痛みはないが腱の周囲に痛みのある場合を、アキレス腱周囲炎と呼びます。

　一般的には、陸上競技やバスケットボールやバレーボール選手によく起こるケガです。これは、ランニングや、ジャンプを繰り返すことにより、アキレス腱やその周囲に大きなストレスが加わりその部位に痛みや腫れなどの症状が出ます。

原因は
　　�@練習量が多い（使いすぎによる）これが最も多い原因です。
　　�Aアスファルトやコンクリートなどの硬い路面を長時間走ったり、歩いたりした。
　　�Bランニングやウォーキングのときのシューズの衝撃吸収性が悪い。
　などいろいろな要因が考えられます。

　症状としては、痛みは朝起きるときに強く、走ったり、歩いたりしてアキレス腱部を使用して行くことによって痛みが和らぐという特徴があります。そのため、練習を始めたときは非常に痛みが強く、練習を続けていくにつれて痛みは減少して行きます。このため、痛みは慢性化しやすくなります。

　慢性化していくとアキレス腱部の腫れが強くなったり、しこりができたようになったりし、痛みがますます取れにくくなって行きます。

　治療としては、初期の軽い段階において、ランニングなどのアキレス腱部に大きなストレスのかかる運動をやめ、２週間程度完全休養をとり冷却、電量療法、テーピングなどによる固定、を行います。症状に応じて、ふくらはぎのストレッチを加え、慢性化させないことも重要です。

　その他、踵に足底板などを入れアキレス腱にかかるストレスを軽減させることもあります。このケガも早期の治療が大切になります、我慢せずに早めに整骨院などの専門の医療機関を受診しましょう。

　再発予防としてふくらはぎのストレッチ、下腿の筋力トレーニングを十分に行ってスポーツ、ウォーキングに復帰しましょう。

　アキレス腱の冷却方についてはこちらを参考にしてください。